Loading...
Yes『Close to the Edge』〜天井のロジャー・ディーンと畳二畳の夜 — Bobby (得能さとる)
私の愛したアルバム

Yes『Close to the Edge』〜天井のロジャー・ディーンと畳二畳の夜 — Bobby (得能さとる)

影響を受けたアーティストやバンド、シンガーはたくさんあるけど、ヘビロテは Yes の『Close to the Edge』やね。

目次

畳二畳のキャンバスと、巨大スピーカー

ジャケ写を畳二畳のキャンバスに模写して、天井に張って、眺めながら寝てた。当時流行ってた巨大なスピーカーシステムを自作して、近所迷惑を顧みずに大音量でよく聴いてたな。

天井に貼ったのは、Roger Dean(ロジャー・ディーン)が手がけたあの中ジャケのイラスト。

Yes の頂点はここだった

Yes は、このアルバムが頂点で、以降世界的ヒット曲も出したが、自分は全てつまらなかった。

やりたかったことは、このアルバムで全て完結してたんじゃないかな?

3曲を読み解く

このアルバムの魅力を、自分より言葉にしてくれてる記事があるので引いておきたい。

プログレの中でも最も有名で、最高のアルバムの一つ。議論の余地なく最高のプログレロックソングがあり、まさに傑作です。曲のレビュー:

Close to the Edge:もしそうでなくても、史上最高のプログレソングの一つ。初めて聴いたとき、ぶっ飛びました。個人的には、最高のプログレ・エピックです。文句なしの1位を飾る、絶対的な名曲で素晴らしいタイトル曲。

And You and I:素晴らしいオープニングにもかかわらず、And You and I も素晴らしい出来を維持しています。素敵な美しいメロディーを持つ素晴らしい曲です。素晴らしい2位。

Siberian Khatru:素晴らしいラストソングですが、前の2曲ほどではありません。それでも、少しノリが良く、よりアップビートなギターラインを持つ素晴らしい曲です。素晴らしい3位。

このアルバムはまさに傑作です。Relayer よりも少しだけ好きです。タイトル曲のおかげで。タイトル曲は Gates of Delirium よりも優れていると思いますが、Sound Chaser は Siberian Khatru よりも、To Be Over は And You and I よりも優れていると思います。しかし、どちらのアルバムも素晴らしいですし、Close to the Edge は Yes の代表作だと思います。

類を見ない、プログレの最高傑作

ハードさと、美しさと、素晴らしいハーモニーと、突拍子もない展開、多彩な変拍子……。

どこを取っても、類を見ないプログレの最高傑作だよなー(笑)

編集後記

Bobby こと得能さとるさんは、私(ナミオ)が20代の頃からの音楽仲間 — いや、盟友と呼ぶ方がしっくりくる。1987年に CBS SONY から『CLAXON』でメジャーデビューを果たしたものの、翌年にはバンドは長期休止へ。四半世紀の沈黙の後、2014年にシンガーソングライターとして静かに再始動。以来 Season1 から Season6 まで、ただ一人で歌い続けてきた男だ。いつあっても、ずっと変わらない、真のアーティストとして人生を歩んでいる方だ。

今回、Close to the Edge を選んでくれると聞いた時、嬉しくて笑ってしまった。まさか、プログレとは。 「ジャケを畳二畳のキャンバスに模写して天井に貼った」「巨大スピーカーを自作して近所迷惑だった」 — この二つのエピソードだけで、あの頃の Bobby が目の前に立ち上がる。Roger Dean の宇宙に自分の寝室を丸ごと差し出した男。

「Yes はこのアルバムで全て完結してた」と言い切れる潔さも Bobby らしい。40年以上の間、何度立ち止まっても、結局また歌い始めてきた人の言葉には、揺らがない芯がある。3曲を引用した参考記事にあった「突拍子もない展開、多彩な変拍子」への愛着も、ソングライターとして楽曲の骨格を見てきた人ならではの視点だと思う。

2025年2月、音源を鳴らしながらギターで弾き語るソロスタイルで再始動し、いまはメッセージ色を強く打ち出し始めている。代表曲は「Ocean of pain」と「アイシテいるよ」。愛媛の星空Jett、音溶、とぉから、サロンキティーなどで今も歌っている。40年以上、ただ一人、歌うことを止めなかった吟遊詩人 — それが Bobby だ。彼の原稿を Album Sweet に残せるのは、このサイトをやっててよかったと心から思える瞬間だった。

書き手

Bobby (得能さとる)

Bobby (得能さとる)

愛媛県生まれ。山口・青森・岩手・兵庫・岡山・東京と転々としながら育ち、現在は愛媛在住。1984年に POP ROCK BAND「Suteteco Cruction」を結成、1986年 CBS SONY オーディション全国大会準優勝、1987年『CLAXON』でメジャーデビュー。1988年に活動を長期休止。2014年にシンガーソングライターとして復活し、Season1〜Season6 と区切った活動期間を重ねながら愛媛のライブハウスで歌い続けてきた。2020年に 1st アルバム『Puzzling World』リリース。2025年2月、音源を鳴らしながらギターで弾き語るソロスタイルで再始動、メッセージ色を強く打ち出す。代表曲は「Ocean of pain」「アイシテいるよ」。Bobby Boat OfficialYouTube。40年以上、ただ一人、歌うことを止めなかった吟遊詩人。ナミオにとって、20代からの盟友。

Album Sweet コラム

71才の人生で一番好きだったアーティストは、やっぱりジミヘン - Kenji Fukuoka

71才の人生で一番好きだったアーティストは、やっぱりジミヘン - Kenji Fukuoka

Kenji Fukuoka

どんなバンドでも代替がきくのに、Steely Dan だけは唯一無二 - Mikiya Kato

どんなバンドでも代替がきくのに、Steely Dan だけは唯一無二 - Mikiya Kato

Mikiya Kato

私が愛し続けるアルバム — 『新・鈴懸の径』鈴木章治&リズムエース - Hidetoshi Takada

私が愛し続けるアルバム — 『新・鈴懸の径』鈴木章治&リズムエース - Hidetoshi Takada

Hidetoshi Takada

練馬の夜、酒とスティング — Masayuki Hamaoka

練馬の夜、酒とスティング — Masayuki Hamaoka

Masayuki Hamaoka

ブーツィの「ンペッ、ンペッ」に踊り狂った日 — Katsuhiko Sakaguchi

ブーツィの「ンペッ、ンペッ」に踊り狂った日 — Katsuhiko Sakaguchi

Katsuhiko Sakaguchi

洋楽への扉を開いてくれたアルバム — Masato Ikegawa

洋楽への扉を開いてくれたアルバム — Masato Ikegawa

Masato Ikegawa

アルバムジャケットは人生の圧縮ファイル — Mitsuhiro Nakano

アルバムジャケットは人生の圧縮ファイル — Mitsuhiro Nakano

Mitsuhiro Nakano

一生、マイケルエンザでいい — Waka Agata

一生、マイケルエンザでいい — Waka Agata

Waka Agata

Lou Reed『Live In Italy』〜変わらぬ「無人島の1枚」 — Tetsuya Takeda

Lou Reed『Live In Italy』〜変わらぬ「無人島の1枚」 — Tetsuya Takeda

Tetsuya Takeda

Yes『Close to the Edge』〜天井のロジャー・ディーンと畳二畳の夜 — Bobby (得能さとる)読んでいます

Yes『Close to the Edge』〜天井のロジャー・ディーンと畳二畳の夜 — Bobby (得能さとる)

Bobby

アビーロードの 3 日後に生まれた僕と、Let It Be — Masayuki Hamaoka

アビーロードの 3 日後に生まれた僕と、Let It Be — Masayuki Hamaoka

Masayuki Hamaoka

「松山のギターマスターが、70 年聴き続けている一枚」 — Fumio Takeichi

「松山のギターマスターが、70 年聴き続けている一枚」 — Fumio Takeichi

Fumio Takeichi

ヤバい世界に 50 年、Queen II — Yoko Sugihara

ヤバい世界に 50 年、Queen II — Yoko Sugihara

Yoko Sugihara

僕が買った 3 枚の Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band — Masumi Usui

僕が買った 3 枚の Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band — Masumi Usui

Masumi Usui

14歳の私に大人っぽさを教えてくれたbird『bird』 — Koutaro Kai

14歳の私に大人っぽさを教えてくれたbird『bird』 — Koutaro Kai

Koutaro Kai

ジンとくる。ジワッとくる。——Bob Marley & The Wailers との出会い — Kazuo Nara

ジンとくる。ジワッとくる。——Bob Marley & The Wailers との出会い — Kazuo Nara

Kazuo Nara

少年期に焼きついた、特別の一枚 — Captain Beyond《Captain Beyond》 — Kouji Shigematsu

少年期に焼きついた、特別の一枚 — Captain Beyond《Captain Beyond》 — Kouji Shigematsu

Kouji Shigematsu

兄のレコードに針を落とした夜、初めて知った『大人の音楽』 — Hotel California — Hiroshi Kozai

兄のレコードに針を落とした夜、初めて知った『大人の音楽』 — Hotel California — Hiroshi Kozai

Hiroshi Kozai

珠玉のポップ・ヴォーカルをあなたにも — Nice Feelin’《Rita Coolidge》 — Makoto Kato

珠玉のポップ・ヴォーカルをあなたにも — Nice Feelin’《Rita Coolidge》 — Makoto Kato

Makoto Kato

段ボール数箱の整理で、手放さなかった一枚 — Without a Net《Grateful Dead》 — Takuya Miyazaki

段ボール数箱の整理で、手放さなかった一枚 — Without a Net《Grateful Dead》 — Takuya Miyazaki

Takuya Miyazaki

思い出のLPレコード — Help!《The Beatles》 — Kazuhiro Miura

思い出のLPレコード — Help!《The Beatles》 — Kazuhiro Miura

Kazuhiro Miura

ぼちぼちいこか。でも At Fillmore East だけは、今も特別や — Yoshihiro Sasaki

ぼちぼちいこか。でも At Fillmore East だけは、今も特別や — Yoshihiro Sasaki

Yoshihiro Sasaki