Everything Is Wrong
1995
Album概要
モービーの3枚目のスタジオアルバム『Everything Is Wrong』は、1995年3月14日にイギリスではMute Records、アメリカではElektra Recordsからリリースされた。モービーはこのアルバムを、自身の多様な音楽的影響を包括的に表現した初の「正統な」アルバムと位置づけている。彼はマンハッタンのアパートで、安価な機材を使ってレコーディングとミキシングを行った。アンビエント・ミュージックを収録した限定版ボーナスディスク『Underwater』も同時にリリースされた。アルバムタイトルと詳細なライナーノーツは、モービーのヴィーガニズムと動物愛護活動を反映しており、世界が深刻な危機に瀕しているという彼の信念を表している。
このアルバムは意図的に断片化されており、モービーはエレクトロニック・ミュージックは単一のムードや目的に限定されるべきだという既成概念や固定観念に反発している。インダストリアル・サウンド、ビートレスな内省、パンクのエッジを効かせたエレクトロニクス、そして断片的なブレイクビーツの間を、まるで落ち着きのない精神のように行き来する。モービーは型にはめられることを嫌っており、このアルバムは彼を取り囲む壁を打ち破ろうとする彼の意図的な試みを反映している。このアルバムの多様なサウンドには、アップビートなダンスナンバー、アグレッシブなインダストリアル調のロック、アンビエント作品、そして心に響くバラードが含まれている。
レコーディング情報
1994年、ニューヨーク州マンハッタンのモット・ストリートにあるモービーのアパートで、モービー自身が録音・ミキシングを行った。ボーカルはモービーのスタジオとニューヨークのCurrent Soundsで録音された。彼は安価な録音機材を使用した。
トラックハイライト
- Hymn — 電子的に生成されたピアノ音を特徴としています。
- Feeling So Real — ワイドスクリーン向けのハウス/トランスアンセム。
- All That I Need Is to Be Loved — 攻撃的でインダストリアル色の強いロック。
- Everytime You Touch Me — ポップ/ハウス系の楽曲。
- Bring Back My Happiness — テンポの速いテクノトラック。
- Into the Blue — メランコリック。
- God Moving Over the Face of the Waters
- When It's Cold I'd Like to Die — 心に深く響くバラード。
参加ミュージシャン
- Moby (パフォーマー、プログラマー、プロデューサー、エンジニア、ライター)
- Mimi Goese (ボーカル、作詞作曲)
- Rozz Morehead (ゲストボーカル)
- Kochie Banton (ゲストボーカル)
- Saundra Williams (ゲストボーカル)
- Nicole Zaray (ゲストボーカル)
- Barbie (アートディレクション)
- Slim Smith (レイアウト)
音楽的意義
このアルバムは批評家から絶賛され、モービーのキャリアを新たな高みへと押し上げた。『スピン』誌は1995年のベストアルバムに選出し、『ヴィレッジ・ヴォイス』誌の年末パズ&ジョップ批評家投票では1995年のベストアルバム第3位に輝いた。また、イギリスのエレクトロニック・ミュージック・アーティストがアメリカのメインストリームに進出するきっかけとなった。 批評家たちは、このアルバムの折衷的な性質と感情の深さを高く評価した。ある評論家は、このアルバムにはリリース当時のダンスミュージックには見られなかったサウンドと魂があり、歴史的な意義を持つと評した。また別の評論家は、世間が彼をレッテル付けしようとしても、安住を拒むアーティストによって意図的に断片化されたアルバムだと評した。
モビーは、世界の現状に対する不満を表現するためにアルバムのタイトルを「Everything Is Wrong(すべてが間違っている)」とし、自身のヴィーガニズムと動物愛護活動を反映させた。
トラックリスト
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